皆さんは車って誰が作っていると思いますか?トヨタ?ホンダ?まあ間違いではないですよね、メーカーが作っているわけですから。
でも、車のデザインそのものを創り出すのは、「カーデザイナー」という職業の人たちのおかげなんです。しかし、カーデザイナーになるために必須の資格はありません。
車が生まれるまでの過程や、カーデザイナーの資格についてお伝えしていきます。
まずは、車が生まれるまでの過程を考えてみましょう。
「車を作ろう!」ってことを考えた時に、最初から生産することはできません。その前の段階で、車の仕様やデザインを決めていく必要があります。
「こういう車を作りたい」「こんな機能を搭載したい」というコンセプトがあり、そのコンセプトに則った車にするためにデザインをこうして、エンジン設計をこうしてと決めていくわけです。
車の大まかなデザインが決定すれば、詳細な設計をします。具体的な内装・外装はもちろん、どのような部品をどこに利用するか、カラーバリエーションはどうするかといったことまで決定します。でも、車って動けばいいよってもんじゃありません。大事なのは安全性です。
悪天候や高速道路など、さまざまな状況で厳しいテストを何度も繰り返します。データを蓄積し微調整を続け、最終的な設計を決定します。ここまできたら、ようやく生産。ゆっくりゆっくりベルトコンベアを進む車が少しずつ完成していく工程は、車好きなら一度は見ておきたいものです。工場見学できるメーカーも多いので、ぜひ調べてみてくださいね。
車の一番目につく部分こそデザインです。かっこいい車というのは、実に素晴らしいデザインをしています。角張ったアメリカ車もかっこいいですし、流線形がきれいなポルシェなども非常にかっこいいですよね。こういう車のデザインをするのがカーデザイナーという仕事です。
具体的には、車の内装や外装はもちろん、素材やカラーまで幅広く担当します。車のデザイン全般に関わる、なくてはならない仕事です。また、最近では環境への配慮も必要となっているみたいですね。
ただ、全てを担当するわけではありません。最近では、カーデザイナーも分業化しているようです。内装だけを担当する人もいれば、カラーデザインを担当する人もいる。何かに特化したスキルをそれぞれが活かすことで、かっこいい車が生まれているんです。
では、カーデザイナーにはデザイン力さえあればいいのかというと、そうではありません。デザイン力さえあれば、自分の脳内にあるデザインを形にしたり、全く新しいデザインを生み出したりする手助けをしてくれます。デザイン力はあればあるだけ良いでしょう。だってデザイナーなんですから。
でも、車の仕組みや製造に関連する専門的な知識がないと、デザイナーの理想だけを詰め込んだ机上の車しか生み出せないかもしれません。だから、車に特化した知識が欠かせないんです。
それだけでなく、コミュニケーション能力も必要。先ほどお伝えしたように、カーデザイナーは分業化が進んでいます。他のデザイナーと関わる機会は多いですし、デザインチーム以外の人たちともミーティングを重ねます。こんなとき、あの人と話すの嫌だなぁとか、自分から話し始めるのはちょっと恥ずかしいかもとか思っていたら、デザインの決定なんてできません。だから、コミュニケーション能力が重要になるんです。
「車をデザインするのが飽きない、大好き!」というのはもちろん、「人と話すのが楽しい!」なんて方は、カーデザイナーにぴったりかもしれません。
カーデザインは、工業デザインの分野では花形と言われる分野になります。しかし、この資格を取得すればカーデザイナーになれますよというような資格はまだありません。特に決まった道というものはないとしても、少なくとも工業デザインは専門学校などで学んだ方がいいでしょう。そんなカーデザインに特化した授業が受けられる専門学校もあります。HAL東京です。
HAL東京ならば、カーデザインのプロである経験豊富な教師による講義を受けられ、3DCADソフトAlias AutoStudioを使っての実践もおこないます。さらにパリ校への留学システムもあり、世界で活躍するカーデザイナーになる可能性も生まれるでしょう。
そこまでの大志は抱けないという人でも、安心の希望者就職率100%。誰しも知っている大手企業への就職実績もあるそうですよ。
知識があるとないとでは、断然カーデザイナーになれる確率が違います。ご紹介した専門学校は、専門的な知識が身につけられる上に就職も安心できる学校です。しかし、もちろん大切なのはセンスです。
設計図自体はCADで作れてしまいますが、スケッチを描くのはセンスでしかありません。また、突拍子がないデザインでは話にならず、商品ですから細かいマーケティングなどの結果もそのデザインには盛り込まねばなりません。デザインセンスと時代とマーケットを読む力をバランスよく身につけることが大事といえます。
車が生まれるまで、さまざまな過程が存在します。デザインや設計、テスト、生産など、長い長い道のりをかけて私たちの周りを走っているんです。
中でも車のデザインを担当するのが、カーデザイナー。必須の資格はないものの、工業デザインについて学んでおくとカーデザイナーになれる可能性がぐっと上がるでしょう。
花形でもあるカーデザイナーを目指したい方は、カーデザインに特化した授業が受けられる学校を探してみてはいかがでしょうか。